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間もなく満開 日本最古の山高神代桜(産経新聞)

 春が巡るたび、会いたくなる。国指定天然記念物のエドヒガンザクラで日本最古、樹齢1800〜2000年といわれる古木。この季節は花の周りを鈴なりの人が囲む。

 名の由来を尋ねると、実相寺の松永直樹(じきじゅ)住職が「はっきりとしませんが、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の折にこの地を訪れ、お手植えしたという伝説があり、神の代から存在したという意味で付けられたのかもしれません」と教えてくれた。

 北杜市教委発行の冊子によれば、樹勢の衰えから昭和23年に「3年以内に枯れ死する」と宣告され、旧武川村を襲った34年の台風では主幹が折れてしまったが、樹形を変えながら花を咲かせ続けた。近くに住む溝口正弘さん(75)は「満開の花はぼんぼりのようで、白ヒガンや群れヒガンと呼ぶ人もいる」と話す。

 平成に入り、車の排ガスや振動から木を守ろうと、すぐ脇を通っていた生活道路の迂回(うかい)路が造られた。幹周りの土も4年間ですべて入れ替え、栄養分の高い土に改良された。冬場は雪の重みから守るため、溝口さんら近所の人が雪下ろしを欠かさない。地域の人の手で脈々と守られてきた“村の宝”といえる。

 「子供のころは古木としてしか見なかった。でも素晴らしいと感激する人、手を合わせて拝んだり、元気をもらえたと言ってくれたりする人がたくさんいる。不思議な力を与えてくれる桜と思うようになった」と松永住職。花の美しさだけではない、木の生命力に心動かされる。満開は間近−。

【用語解説】山高神代桜

やまたかじんだいざくら 山梨県北杜市武川町山高2763の実相寺本堂南側にあり、大正11(1922)年に国天然記念物に指定された。平成18年の計測で根元周り11.8メートル、高さ10.3メートル。枝張りは東西17.3メートル、南北13メートル。満開近くなると、濃いピンクの花が白っぽく装いを変える。開花状況は実相寺ホームページで。

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